MDB社とは?
45周年記念ロゴ
MDB社製品の取り扱いを始めてから5年以上経ち、おかげさまで製品の認知度も年々高まっていることを実感しています。
その中でよくMDB社ってどんな会社なの?信頼できるの?というお問い合わせをいただきます。
そこで、本ページで簡単ですがMDB社についてご紹介させていただきます。
MDB社は1977年に現在の社長であるMario Di Biaseが設立し、2022年で設立45年を迎えた長い歴史を持つ会社です。
イタリアのアブルッツォ州というローマから車で東へ3時間ほど走らせると到着するアドリア海沿いの非常に自然が豊かな地域に本社・工場があります。
現在、MDB社はラジコン重機製造会社のワールドリーダーとして世界60ヶ国以上に製品を輸出しています。
各国にはMDB社が認定した現地の認定販売元の会社があり、販売後の製品に関するフィードバックを受け取りながら、日々製品の改良に取り組んでいます。
MDB社は認定した販売代理元を通していない製品の販売はしていません。
それは自社の製品を長期間使用するためには製品知識や日々のメンテナンスが必要不可欠だという認識を持っているからです。
MDB社は各国の販売代理元に販売後のメンテナンスを含めたアフターサービスを正しく提供する体制を整えて実行することを条件として製品を輸出しており、販売代理元になる前には製品取扱前にMDB社を訪問してトレーニングを受ける必要があります。
つまりMDB社は海外の会社や製品にありがちな販売した後の事は関係ないといった考えは全くもっておらず製品をご購入いただいたからには長く活躍してもらうというマインドがあり、そのマインドを理解し実行する能力のある代理元を定めています。
アブルッツオの景色
現在のMDB社の主力製品はラジコン草刈機“GREEN CLIMBER”になります。
このページを訪れてくれた皆様のほとんどがこの商品にご関心を頂いているものと思われます。
MDB社がこの製品をなぜ開発したのか、この製品がなぜ他社製品よりもパワフルなのかという点についてご説明させていただきます。
MDB社がラジコン草刈機”GREEN CLIMBER”を開発したのは社長のMarioが生まれ育ち、現在も会社の本社・工場があるイタリアのアブルッツオ州の環境に答えがあります。
イタリアのアブルッツオ州は平地がわずか1%しかなく、65%が山岳地帯で、その他は丘陵地帯と呼ばれる地勢です。
自然が豊かな地域で、アドリア海に面していることから昔から沿岸部では漁業、内陸部では農業、山岳部では畜産業が非常に盛んです。
MDB社ヒストリー
ブドウ運搬トレーラー
社長のMarioは幼い頃から何かを発明し、それを形にすることに情熱を持っていたそうで、子供の頃からそのような環境下で役に立つような小麦の脱穀をする手回しのおもちゃ・木のライフル銃・農家専用の電動トレーラー等々を作っていたそうです。
その後、1977年にMDB社を設立し、最初に開発・販売したのは農家がブドウの収穫をより効率よく行うための特別なトレーラーでした。
ワイン好きの方はご存知かと思いますが、この地域はイタリア屈指のワイン生産量をほこっており、アブルッツォ州の農業の中でも特に盛んなのはブドウの生産なのです。
彼はそのように自分自身が生まれ育った地域の産業を手助けするような製品の開発をベースとしながら、建設業界、石油産業等々、様々な業界でソリューションプロバイダーとして製品を提供し、その才能をいかんなく発揮していました。
しかし、その地域でトラクターをはじめとした農業機械の事故でオペレーターが大怪我を負い、時には亡くなってしまったというような悲惨なニュースを耳にする機会が増えていったそうです。
そこで、彼は今まで培ってきた経験、技術そして彼自身が持つアイデアでそのような悲しい事故を無くすのが自分自身の役割だと感じたそうです。
GREEN CLIMBER
そしてその答えがラジコン重機でした。
そういった事故の多くは機械を操作しているオペレーターが運転席から落ちてしまったり、トラクター自体が転倒したことで下敷きになってしまったりといったようにオペレーターが危険にさらされていたのです。
そこで、MDB社はトラクターが転覆した場合の怪我や死亡の危険性を減らすためにオペレーターが機械に乗る必要がないようにラジコンで機械を操作することを可能にし、更に起伏の激しいアブルッツオ州でも快適に走行できるような足回りを搭載したトラクターの開発を行い、作業性能や安全性の向上に貢献しました。
そして、この商品の開発がラジコン草刈機”GREEN CLIMBER”の誕生に繋がります。
上述したラジコン重機の開発を続ける中で、Marioの息子で同じくMDB社で働いていたMarcoは斜面での草刈りが危険で問題を抱えていることに気づき、ラジコン重機を応用し、より良いソリューションを提供できると考えました。
そこで、彼らは斜面での草刈りの作業性能や安全性の向上させるために上述した機械をベースに更に足回りを強化し登坂能力を向上させ、ラジコン草刈機”GREEN CLIMBER”を開発しました。
その後、様々な用途に応用できるようアタッチメント着脱可能な構造にするなどの改良等を実施し、現在では25馬力から最大140馬力まで8機種もラインナップを備えるようになりました。
MDB社の”GREEN CLIMBER”が他社製品を凌駕する登坂能力や勾配での安定性を有しているのは日本と同じかそれ以上に厳しい環境での使用を想定して開発を行ってきたからなのです。
MDB社の今後
新工場予定地(2022年7月訪問時)
MDB社の製品の販売は年々増えていっており、製品の生産能力を更に向上させるために、2022年秋に現在の工場の隣に現工場と同じくらいの広さの新工場を稼働させ、これに伴い現在65名程いる従業員の数も増やす予定であるとのことです。
実はMDB社の現工場が稼働し始めたのは2018年からで、それまでは規模の小さい工場で生産を行っていました。
このコロナ禍でも順調に売上を伸ばし、生産能力を向上させないと生産が追いつかないほどの注文が世界中から入っています。
いかにMDB社の製品が評価されているかがよくわかるかと思います。
今後は全自動化やEV化といった時代の流れに沿った新製品の開発も進めていくそうです。
MDB社は世界中のエンドユーザーが革新的な製品を活用して安全かつ効率的に作業できるようにすること、そしてイタリア独自のエレガンスなデザイン性を持ち合わせて工夫に富んだ安全性の高い製品を提供することを新たな企業理念とし、彼らの理念に沿って我々も責任を持って、皆様に製品とサービスを提供することをお約束致します。